野生のハムスターはどこに生息しているのか、冬はどうやって生き抜いているのかを紹介していきます。
日本では見ることのない野生のハムスターはそういった生態をしているのでしょうか。
野生のハムスターのいる国
野生のハムスターは、ヨーロッパ、中東、中央アジア、東アジアなどの乾燥地帯に生息しています。
26種類の野生ハムスターが存在し、主な品種としてはゴールデンハムスター(シリア、レバノン、イスラエル)、ジャンガリアンハムスター(カザフスタン、シベリア、中国北西部)、ロボロフスキーハムスター(ロシア)、キャンベルハムスター(ロシア、モンゴル、中国)、チャイニーズハムスター(中国北西部、モンゴル)がいます。
日本に野生のハムスターは生息している?
日本には野生のハムスターは生息していません。日本で目撃されるハムスターは、ペットとして飼われている個体が脱走したものであり、野生種は確認されていない状況です。
ただし、キヌゲネズミ科に属するハタネズミは日本全国に存在し、ハムスターに似た外見を持ちますが、農作物を食い荒らす害獣としても知られています。
野生のハムスターの生態
野生のハムスターは乾燥した岩場や砂地に生息し、地中に掘った巣穴で生活しています。
彼らは夜行性または薄明薄暮性で、昼間は巣穴で眠り、夜間に活動します。
食べ物は雑食性で、植物の葉や茎、果実、種子、昆虫などを食べます。
また、野生のハムスターは水を飲まず、食べ物に含まれる水分だけで生きています。
一部の種類は冬眠に似た休眠状態に入ることがあります。
ハムスターを自然に返してはいけない理由
ペットとして飼育されているハムスターを自然に返すことは、動物愛護管理法で禁止されており、また彼らは野生で生き抜く力を持っていません。
ペット用のハムスターは人間の飼育下で生まれ育ち、野生動物が持つ生存能力はほとんど残っていないため、自然に放つと捕食者に攻撃されたり、環境に適応できずに死んでしまう可能性が高いです。
また、ハムスターはもともと日本にいなかった生物であり、自然に放つと生態系のバランスを崩す可能性もあります。